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家づくり全般
土地のこと
土地から始める注文住宅!土地なしで建てる際の費用と失敗しない進め方
「せっかく家を買うなら注文住宅を建てたい!」そんな希望を持つ方も多いのではないでしょうか?
注文住宅を建てる際にまず考えだすのが、「どこに建てよう=土地探し」。
もちろん親御さんや祖父母から「土地があるからここに建てたら?」とすでに土地がある方もいますが多くの方は土地がない状態からのスタートかと思います。
土地を持たない場合、建物の新築費用+土地代が加わることが予算を考える最大のポイントです。
今回は、土地がない状態から家を建てる際の費用や流れを解説します!
土地なしで家を建てるための費用の全体像
広島市の平均的な土地の費用
まず、土地の費用ですが広島市は中心地と郊外地で大きな差があるのが特徴です。
中区や南区などの中心地では坪単価は約100~120万円ですが、地域によっては坪単価が200万円前後になる土地もあります。
40坪の土地であれば約4,000万円~4,800万円ほどの費用になります。
中心地に関しては、一戸建ての住宅が建てれるほどの整地された土地が少ないため、戸建てよりマンションが多いのが特徴です。
また中心地から少し離れると坪単価も少し下がり、約60~90万円前後になります。
同じく40坪の土地であれば約2,400万円~3,600万円ほどの費用になります。
西区や東区、安佐南区の広島ICまでの地域がこのエリアにあたります。
中心地へのアクセスも良く、人気が高い価格帯の土地ですね。
更に中心地から離れた八幡や伴、可部等の地域になると坪単価も約30~45万円前後になります。
40坪の土地であれば1,200万円~1,800万円ほどの費用になります。
中心地からのアクセスは下がりますが、その分小学校や食料品店など一通りエリア内で完結する地区が多いのが特徴です。
また郊外の大規模ショッピングモールなどがある地域もあります。
※坪単価とは住宅費用を考える際に使用する1坪あたりの価格です。
詳しくはコチラのブログで解説しています!
土地購入費と建築費…だけじゃない!
上記の土地購入費用プラス建物の建築費用を合わせたものが「住宅購入予算」…
と思ってしまいますが、ココで要注意!
この時点で住宅購入予算を決めてしまうと、
・実際に住宅会社さんと打ち合わせを始めたら予算オーバーになった
・思っていた以上の予算額で注文住宅を諦めざる得なかった…
など家づくりを失敗してしまうかもしれません!
建物の建築費は、ハウスメーカーで建てるのか、工務店で建てるのか、木造か軽量鉄骨か、様々な選択肢によって建物の建築費用も異なります。
費用やこだわりを落とせば2,000万円以下でも建築することが出来ますし、逆に仕様や住宅機器にこだわれば4,000~5,000万円ほどの建築費用になることもあります。
広島県の建築費の平均値で言うと、約3,959万円、住宅の坪数は約36坪となっています。
(出典/住宅金融支援機構:2023年度フラット35利用者調査より)
例えば、先ほどの土地費用で坪単価60万円の土地45坪の土地に広島県の平均値の建築費用で家を建てるとすると、
(45坪×60万円)+3,959万円=6,659万円
という住宅購入予算になります。
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忘れてはいけないもう一つの費用…
ここで、忘れてはいけないのがこの土地費用+建築費用だけでなく
もう一つ大切な「諸費用」を含めなければならない
ということです。
この「諸費用」、実際に土地や建物の費用が決まらないと正確な金額が分からない為、打ち合わせを進めていったら
「想像以上の住宅費用になった!どうしよう…」
となってしまう事も。
この様な落とし穴に陥らない為には
諸費用に関して事前に予算取りをしておく
ことをお勧めします。
諸費用については簡単な概算の出し方があります。
■諸費用の概算の出し方
土地・建物の総額 × 7~10%
《土地建物の総額が6,600万円だった場合》462万円(7%)~660万円(10%)
この様に概算額だけでも把握し、予算設定をしておきましょう。
▼諸費用に関してはどんなものが当たるのかは、下記ブログを参考にしてみてくださいね。
土地探しから!失敗しない家づくりの3つ順番
実際に土地探しから注文住宅を建てる場合、家づくりを進めていく順番について注意していきましょう。
とにかくする事・決めることが多い注文住宅は、優先順位を間違えると後悔や失敗の原因に。
失敗しない為に必ずこの3つの順番を守って進めましょう。
1.暮らしのイメージ!希望を書き出す
基本の基本ですが、これがぶれてしまうと家づくりが進まなくなってしまいます。
何よりも最優先で、ご家族みんなで実現したいイメージを書き出しましょう。
【例】
・絶対に譲れない条件
・外観のイメージ
・住みたいエリア
・現在のお家への不満、改善したところ
・学区や通勤経路 など
2.資金計画を立てる
まずは住宅購入費用から引っ越しまでの『全費用』を把握しましょう。
その上で将来に必要になる出費(学費、車の購入、家具家電の買い替え等)を想定し住宅購入予算を設定しましょう。
そのために『ライフプラン』の作成は必ず行いましょう。
家は30年、40年と長い期間住むものですので必ずリフォームや家具家電の買い替えなどランニングコストが発生します。
また住宅ローンを利用した場合には、同じく30年、35年と長い期間ローンの支払いが発生します。
その間も教育資金、自分たちの老後生活資金もきちんと準備できるように「長期間でも家計を圧迫しない、正しい住宅資金計画」が重要になっていきます。
3.土地・住宅会社探しは同時進行で進めること!
というのも希望の土地で「希望の間取りが実現可能か」「地盤補強などはいらないのか」は住宅会社に相談してみないと分からないことがほとんどです。
もちろん希望の土地を見つけ出した後に住宅会社を探すことも不可能ではありません。
しかし、土地などの不動産物件は、仮契約などで一旦押さえて置ける期間はおおよそ2週間程度。
2週間で希望の間取りが叶う住宅会社を見つけ、地盤調査や間取りの設計をしてもらうのはかなり大変です。
希望のマイホームを叶えるためには、土地探しと住宅会社探しは必ず並行して進める
これは家づくりで最重要ポイントになります。
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まとめ
土地がない状態からの家づくりには、土地代や建築費、諸経費などをトータルで考える必要があります。
また、家族のライフプランや将来の資金計画も含めて慎重に進めることが大切です。
土地探しから始める注文住宅は悩むことも、決めることも多いですが、その分自分たちの理想の家を叶えることが出来る自由度の高い家づくりです。
一生の一度の家づくりを失敗しない為にしっかりポイントを押さえていきましょう。
またおうちの買い方相談室広島店では土地探しのポイントや、資金計画、ライフプランの作成など家づくりの不安や疑問を住宅FPが一緒に解決に導きます。
ぜひ気軽に、おうちの買い方相談室広島店にご相談ください。
▼各種家づくりに関するイベントも随時開催しています!
この記事を書いた人:平田 麻由美
出身地:島根県益田市
趣味:温泉旅行、娘の成長を写真で記録すること
同じように子育てを頑張っているママ・パパに寄り添ったサポートを行います!