元銀行員が解説する住宅ローンの基本④「フラット35」って何？

こんにちは、「おうちの買い方相談室　広島店」コンシェルジュの平田です。

マイホーム購入を検討し始めたら、まずは住宅購入の資金計画をしっかり立てることが必要ですよね。 自己資金で購入される方もいらっしゃいますが、
多くの方が利用するのが「住宅ローン」。

住宅ローンを取り扱っている金融機関は様々です。
JAや一般銀行、信用金庫やお勤め先で借りれる先などもあります。
インターネットなどで検索すると色々な住宅ローン商品が出てきますよね。
その中で住宅金融支援機構が取り扱っている「フラット35」という住宅ローン商品の名前が出てきます。

これって普通に銀行で借りるのと何が違うの？と思いますよね。
今日はそんな「フラット35」について解説していきます。

フラット35とは

「フラット35」とは、一般的な銀行取扱いの住宅ローンと同じく住宅を新築、購入する人向けの住宅ローン商品です。
もちろん他の金融機関で借りた住宅ローンの借換、リフォーム費用にも利用できます。
では何が一般的な銀行の住宅ローンと異なっているのでしょう？
一番大きな違いは、『住宅金融支援機構』という民間金融機関とは異なる機関が母体となって融資をしているところです。
住宅金融支援機構とは、元々「住宅金融公庫」という国（国土交通省と財務省）が行っていた機関を独立行政法人が引き継いで出来た金融機関です。
元々公共機関が主体となっていた金融機関だからこそ、安心して融資の利用が出来ますよね。
また、質の高い住宅に対しては支援施策を展開しているローン商品や地方公共団体と連携したローン商品など多彩な融資商品があるのも魅力です。

フラット35のメリット・デメリット

では、「フラット35」の具体的な「メリット・デメリット」を見ていきましょう。

▼フラット35のメリット

・返済期間中、ずっと金利が変わらない
フラット35は、ローン返済全期間、固定金利の住宅ローンです。
そのため、借入金額完済までずっと返済金額が変わりません。
毎月の支出が変わらない分安定した資金計画を立てられます。
・繰り上げ返済の手数料がかからない
例えば、返済期間中資金に余裕が出て一部繰上げ返済をしたい、となったときも事務手数料がかかりません。 銀行さんの場合10,000～20,000円程度かかるのが一般的です。
・連帯保証人の不要
住宅ローンを借りる場合、債務者の返済が滞ったときに代わりに返済義務を負う「連帯保証人」を立てなければ借入できない場合がありますが、フラット35の場合、保証人は不要です。

▼フラット35のデメリット

・変動金利型と比較すると金利が高め
フラット35には変動金利型のローンがありません。

ですので、一般的な金融機関で取り扱っている変動金利と比べると金利が高くなっています。
ただし、変動金利は変動するため、将来的に金利が上がる可能性もあります。
その場合、将来、毎月の返済金額が変動金利の方が高くなってしまうというリスクもあります。

変動金利と固定金利の違いについてもっと詳しく聞きたい方はぜひ、
「住宅ローンセミナー」に参加してみてくださいね。
広島の元金融マン（広島の某金融機関出身）「住宅FP森」が目からウロコの正しい知識をお伝えしています。

・借入額が住宅価格の9割を超えると金利が高くなる
フラット35では、建築費又は購入価格の1割を頭金で準備し、残りの9割に対して住宅ローンを利用することが出来ます。
頭金が購入価額の1割以下しかない場合でも利用することが出来ますが、
その場合金利が少し高くなります。
借入額が住宅価格の9割を超える場合は、あらかじめ少し金利が高くなることを想定して資金計画を考えましょう。

住宅ローンは長期的な資金計画を立てて利用しよう

「できるだけ家計に負担をかけず、素敵な家で暮らしたい。」

というのは、多くの人々が叶えたい理想ですよね。
フラット35や一般的な住宅ローンもそれを実現するための手助けとなる手段です。

住宅ローンを完済するまでの30年、35年という「長期間」安心した生活を送るために「資金計画（ライフプラン）」を立て、できるだけ家計に負担をかけないように住宅ローンを組みましょう。

また、自分たちで悩んで、住宅の夢をあきらめてしまう前に、まずは住宅購入の専門家に相談してみてください(^^)
お客様の「家計の状況」や、「家庭状況」、「将来の夢」や「希望」に合わせた、あなただけの資金計画と夢のマイホーム実現へのサポートを致します。

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